春を喰らう
こんにちは、らんちうです。
これは藤と自撮りをする伊藤です。
今年の春は(ペンキを肩にお花畑の中を散歩にくるのが)早かったですね。
多くの地域で、桜の開花が観測史上最速だったそうです。あしかがフラワーパークの名物(?)大藤も、記録上最も早い開花を迎えたとのことでした。
そんな春のぽかぽか陽気の中、いろんな植物がすくすくと育っています。
せっかくなので食べていきましょう。
タンポポはみなさんおわかりかと思いますが、カラスノエンドウはピンと来ない方もいらっしゃるかも知れません。
こんな感じの、ピンクのお花を咲かせる植物です。花壇の隅に許可なく生えてたりします。
写真の通り、ミニエンドウって感じの小さな鞘をつけます。この実は熟すと真っ黒になるので、カラスの名がついています。(※学術的な和名はヤハズエンドウです)
ということで、近所の公園で採ってきました。
綺麗な空気の山とかで採るのが良いかなと思ったんですが、普段その辺のセミを獲って食べてることを思い出したので近場で済ませました。
タンポポの花、カラスノエンドウの柔らかそうな茎葉と豆の膨らんだ鞘。そして、ハハコグサ。
そうなんです。ハハコグサもついでに採ってきました。春の七草『ゴギョウ』とはこのハハコグサのことを言いますし、まあ食えんことはないやろと。
ぐちゃぐちゃだあ…。
生まれてはじめてタンポポとハハコグサを食べるうえ、生まれてはじめて天ぷらを作ったので、なんかよくわからんぐちゃぐちゃができあがりました。
失敗の要因の一つとして、タンポポの花は水洗いすると急速に閉じてしまうというのがありました。モタモタしていると天ぷら粉つける前に全部萎むので、みなさん注意してください。
さて実食。塩をふって、最初はタンポポから。
サク。あ、なんとなく天ぷらになっています。けどめっちゃ油っぽい。ウワ〜油の味するゥ〜。と、数回咀嚼したところで、やっとほのかに甘い風味。華やかな香りもします。
これ知ってる!キクだ!キクの味だ!
考えてみればタンポポはバリバリのキク科なので、味が似ているのも当たり前かもしれません。
きちんと天ぷらにできればおいしい春のおやつになると思いました。
お次はハハコグサ。こちらもキク科ですが、味やいかに。
もぐもぐ。モサモサ。
花の部分は見た目通りモサモサした食感です。こちらはそんなに油を吸っていなかったので、素材の味が楽しめる!と思ったのですが、ほとんど味がない…。
若干、タンポポと同じくキクの香りが?するような…?そんな感じでした。
最後はカラスノエンドウ!いちばん楽しみにしていたのがこれです。わくわくしながら鞘から豆を取り出していきます。
そこそこの量になりました。単純作業をずっとやるのは結構たのしい。
あとは茎葉も豆も塩茹でして、下ごしらえは終了です。
ポン酢をかけたらおひたしが、ごはんと混ぜたら豆ごはんができました。簡単〜!楽〜! 豆ごはんはかわいいミニミニおにぎりにしようと思ってがんばりましたがどうにもなりませんでした。その名残でなんとなく三角形になっています。
ところで、茹で始めた時からずっとくさいです。豆が。くさい。豆を茹でた経験がないのですがこんなものなのでしょうか。カラスノエンドウだからなのでしょうか。
くさくない、カラスノエンドウ茎葉のおひたしからいきましょう。もぐもぐ。
ん、わりといけるぞ! 妙なクセやアクもない、THE 草といった味です。食感は筋張っていて結構固いですが、味はおひたしとして受け入れられるレベルです。鞘に比べて少量しか摘まなかったのを後悔しました。もうちょっと食べたかった。
本日の春喰らい、トリをつとめるのはカラスノエンドウ豆ごはん。においがかなり気がかりです。なんか薬品みたいなきつい匂いがします。これほんとに食べていいのか?まあでも納豆もくさいけどうまいしな、とぱくり。味は…
おいしくない!!!!!
匂いとまったくおんなじ味がします。薬っぽい中に、ほのかな豆感。食べられないことはないですが、決しておいしくないです。食感はプチプチしていてよいですが…。
時間をかけて取り出した分、ちょっとガッカリ。ネットではおいしいと聞いたことがあったので、好みの問題かしら?
というわけで今回は春を喰らってみました。身近で採れるものばかりですので、みなさんも試してみてはいかがでしょうか。タンポポは見つけやすいしおいしいのでおすすめです。
それでは、また配信でお会いしましょう!